昨夜は「第2回世界一周チャット in ソウル」と銘打ってウィーン以来のチャットを開催。
アメリカや日本の方々はもちろんのこと、プラハでお世話になった直子さん、ウィーンでお世話になったMinakoさん、さらにはバンコクでお世話になったタガミさんも顔を出して下さって大感激だった。
アクセスカウンターが回ったり、メールをいただいたりして、たくさんの方が旅日記を読んで下さっているのは感じていたが、リアルタイムで会話ができるというのはまたひと味違う。
「今、そちらは何時ですか?」という質問への答えで世界各地の人が同じ時間を共有しているのが実感できる。
テレビの同時中継なんかよりずっとリアルな感覚をいとも簡単に実現してしまうインターネットっていうのは本当にすごいメディアだと思う。
気がついたら朝の4時過ぎまでモニターにかぶりつき。
おかげで目が覚めたのは昼前だった(笑)。
なんだかやけにお腹がすいていたのでホテルを出て、明洞餃子という店ででカルククスのランチ。
とろみのあるスープに腰のある麺が旨い!
さらにキムチがメチャクチャおいしくて、おかわりして食べてしまった。
韓国の人たちは昼間からこんなにキムチ食べて匂いは気にならないのだろうか?
み〜んな食べてるから分からないのかな?
ハフハフいいながら夢中で食べていたら、「日本からですか?」と隣の席のおじいさんから声をかけられた。
流暢な日本語はきっと日韓併合時代の教育を受けたからだろう。
なんだかやけに気が合ってしばし雑談。
聞こうか聞くまいか迷った後、思い切って質問してみた。
「最近、問題になってる靖国神社や歴史教科書のことはどう思いますか?」
急に怒りだして議論になったらどうしよう、という僕の心配をよそに、おじいさんは柔和な口調でこう答えた。
「日本と韓国はお隣同士なんですから仲良くしなきゃダメです。どちらも一歩譲り合わなきゃいけませんね」
そりゃそうだ。
僕とおじいさんはうまくやっていけそうなのに、これが国という単位になると事はそう簡単には進まない。
難しいもんだよなぁ。
おじいさんと別れて街歩き。
今日が実質的に旅の最終日なのだけれど、ガイドブックをめくってもピンとくる行き先が見つからず、目的もなくただブラブラするばかり。
そんなとき、目の前に大きな門を発見。
地図を見ると光化門とあり、李氏朝鮮時代の王宮・景福宮の入口とある。
そういえばソウルでは食べてばかりで歴史的な見どころを1つも見ていなかったなと思い、中に入ってみることにした。
中国の故宮と建物の雰囲気は似ているが、色使いなどは微妙に違っている。
敷地内ではテレビ時代劇のロケが行われていた。
本物をセットに使うんだからそりゃ迫力あるよなぁ。
水辺のベンチに腰掛けてボ〜ッとしていたら涼しい風が吹き抜けていった。
“秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる”
「あっ、秋だ」と一瞬感じた。
トンボが1匹、目の前を飛んでいった。
思えばL.A.を出発したのはまだ寒い春。
ヨーロッパを抜けるあたりで上着を1枚1枚脱ぎ捨て、中東では砂漠の灼けるような夏、アフリカでは南半球の寒い夏、アジアではモンスーンの蒸し暑い夏を必死で駆け抜けてきた。
そして旅が終わろうとしている今、秋の訪れを感じている。
僕が日々目の前のトラブルと格闘している間にも地球はしっかり太陽の周りを公転し、季節は少しずつ移り変わっていたのだ。
明日の今頃、僕は本当に日本に到着しているのだろうか?
実家でのんびりくつろいでいるのだろうか?
旅という非日常はいつか終わるものだと分かっていたし、ときにはそれを強く望んでいたはずなのに、今はそれをまったく想像できない。
テレビのニュースは台風の日本接近を伝えている。
<今日の支出>(1W<ウォン>=約0.1円)
昼食(カルククス) 5000W
アイスコーヒー 3800+4000W
景福宮入場料 700W
朝日新聞 3000W
夕食(焼肉) 21000W
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