この週末は久しぶりになにもなく、特番の構成案をまとめた以外はずっと部屋から出ずにのんびり読書。
で、「情報の文明学」(梅棹忠夫・中公文庫)読了。
著者は人類の産業史を「農業の時代」「工業の時代」そして「情報産業の時代」と3段階に分類し、その第3段階の情報産業について広く論じている。
これは、僕が留学することを触発されたアルビン・トフラーの「第3の波」(中公文庫)に近い考え方だが、驚いたのはそれがトフラーより17年も早い昭和38年(1963年)に発表されていたということ。
それでいながら、今読んでも少しも古くささを感じさせない。
さらに、著者はこれを動物の発生学の段階になぞらえている。
第一段階 |
農業革命 |
内胚葉(消化器官系) |
第二段階 |
工業革命 |
中胚葉(筋肉・骨格系) |
第三段階 |
情報産業革命 |
外胚葉(脳・神経・感覚器官系) |
特に根拠があるわけじゃないから単なるこじつけと切り捨ててしまうのは簡単だけれど、それにしてはよくできているし、今という時代を俯瞰で考えるときの指標にはなりそうだ。
面白かった。
その他、最近読んだ本。
「Linuxはいかにしてビジネスになったか〜コミュニティ・アライアンス戦略」(國領二郎・佐々木裕一+北山聡・NTT出版)
「情報行動の心理学」(高木修・河上善郎・北大路書房)
L.A.時代より読書ペースがかなり落ちてしまい、買った本が部屋に山積みになっている。
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