連日、来年1月新番組の企画会議やリニューアル番組のテコ入れ会議。
プロデューサーと放送作家の打ち合わせから始まった企画に制作会社やディレクター、その他のスタッフが加わり、少しずつ具体的な番組のイメージが固まりつつある。
特に今回はウェブやネット局との連動・協力が必須な企画なので、そのあたりの体制もていねいに考えていく必要がある。
ここから第1回目のオンエアまでが一番大変で、かつ一番やりがいのある作業だ。
そんな中、ある制作会社のKディレクターからこんなお誘いを受けた。
「某携帯電話キャリアのコンテンツ部門の人とミーティングがあるんだけど、顔出さない?」
Kさんは将来携帯端末の双方向コンテンツに動画が使えるようになったときにテレビ制作のノウハウを生かしたエンタテイメントを作るため、個人的にネットワークを広げているのだという。
僕にとってもなかなかある機会じゃないので、喜んで同行させてもらうことにした。
その携帯電話会社の受付には外国人ビジネスマンもたくさんいて、展示された最新端末を手に取りながら担当者との面談を待っている。
この分野での日本への注目度の高さを実感した。
で、会議室に招かれてコンテンツ担当の人からブリーフィングを受ける。
その内容はたぶん制作会社という立場から見るとなかなか厳しいように感じた。
動画関連のコンテンツでは資金力に秀でたキー局や人気タレントをかかえるプロダクション、それに権利保持者や広告代理店が一足先においしいところをがっちり押さえているというのだ。
それに、次世代端末が広く普及するまではマーケット自体が大きくない。
そりゃそうだろうとは思うけれど、ギリギリの予算で番組作りを頑張っている制作会社や深夜番組を作ってきた放送作家にとっては「金がないなら知恵を出せ」というのが合い言葉(笑)。
「今すぐ仕事にはならないかもしれないけれど今後も情報交換していこう」というKディレクターの言葉に大きくうなずいたのだった。
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