日曜日だというのに相変わらず部屋から一歩も出ることなくテレビと読書。
「これから日本市場で何が起こるのか」(田坂広志/東洋経済)読了。
ネット革命の本質は「情報バリアフリー」「草の根メディア」「ナレッジ共有」という3つの革命であり、それによって「顧客中心市場」が生まれてくる。
情報主権を握った顧客は企業の声よりも識者の声よりも他の顧客の声を聞くようになる。
生産者の方に顔を向けている中間業者はいなくなり、消費者のニーズを吸い上げる“ニューミドルマン”が市場に生まれてくる。
うん、我が意を得たり、という感じ。
先日読んだ「One to One マーケティング」では「企業が非常に安いコストで多くのユーザーと対話することができる」という点が重要視されていたが、これは裏を返せば「ユーザーが非常に安いコストで多くの企業と対話することができる」ということでもある。
好むと好まざるとにかかわらず、マーケットの主導権がメーカーからユーザーに移っていくのは避けられない事実なのだ。
かつてアルビン・トフラーはプロデューサー(生産者)とコンシューマー(消費者)が共同して新しい商品を開発する「プロシューマー」というモデルを提示したが、インターネットの普及がこれを可能にする。
リナックスに代表されるオープンソースの考え方はきっとビジネスシーンにも適応できるんじゃないだろうか。
実は、今立ち上げつつあるインターネットプロジェクトはこの辺の考え方をベースに置いているんだよなぁ。
ずいぶん前にあるテレビ番組の構成会議でプロデューサーに言われたことがある。
「お客さん(=視聴者)は神様じゃない。時々間違えるからな。だけど、それでもお客さんは王様なんだ。王様に大いに喜んでもらえる番組を作ろうじゃないか」
王様の声を直接聞くことができる時代。
今こそ職人が大いに腕をふるえる時代だと思うのだ。
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