英語の宿題を片づけた後、Strategies for the Online Entertainment Gold Rushの授業で配られたL.A. Timesの記事を読む。
これはCBSの新SFドラマ「Now and Again」のインターネット裏サイトを使ったプロモーションを解説したもの。
同じ手法で成功した映画「Blair Witch」の二番煎じといえなくもないけれど、どうやらなかなかの成果をあげているらしい。
インターネットの匿名性と“政府の陰謀”的な番組のテーマがうまくハマりやすいということなのだろう。
日本でもたとえばUFO特番のプロモーションなんかに応用できるかもしれないな。
「遊び心の経済学」(マイケル・J・ウルフ著/楡井浩一訳/徳間書店)読了。
著者はMTVやパラマウント、ユニバーサルなど大手エンタテイメント企業を手がける経営コンサルタントだ。
消費者が多忙で、嗜好の変化がいっそう激しくなりつつある現在、各企業にとっての問題は、いかにして彼らの注意をひくか、また、注意をひいたあとで、自社の製品をさらに魅力的なものに見せるにはどんな付加価値が必要なのか、という点だ。
情報社会でも現実世界と同じように、物語を創り出してそれを巧みに語り、おもしろくてわくわくするような山場を作り、視聴者をひきつける適正なマーケティング・キャンペーンをして、メッセージをはっきりとうちだす必要が出てくる。
つまり、あらゆるビジネスはエンタテイメント化する、というのが著者の主張だ。
もちろん、「質が高い」「安い」「便利」といった要素は重要だけれど、同時にそれを持つことが「楽しい」と感じられるかどうか。
エンタテイメント性の高い付加価値こそが消費者の満足度を高めるというのが情報化社会の常識になるのだろう。
そう考えると「Now and Again」のプロモーションも合理的だ。
インターネットで発信される裏のストーリーはドラマに付加価値を付け、視聴者をより楽しませてくれるのだから。
もしかしたら少し前にインターネットを駆けめぐった某俳優の頭髪疑惑は、あの番組の裏プロモーションだったのか!?
まさかねぇ…。
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