昼頃起床。
L.A.は今日も雨が降っている。
雨期とはいえ、こうグズつく天気が続くと気分も滅入りがちだ。
アパートと学校の往復ばかりで地味な日記が続く今日この頃、ふと思い立ってアパートの表と裏で写真を撮ってみた。
う〜む、やっぱり地味だ(笑)。
そのうち天気が良くなったらビーチにでもくり出して西海岸らしい生活を書いてみたいんだけどなぁ。
というわけで、今日も部屋に閉じこもってお勉強。
英語の宿題はとっととやっつけて、Strategies for the Online Entertainment Gold Rushの授業で配られたBroadcasting & Cable誌の記事を読む。
「New Direction 〜Forget the superhighway; many roads lead to interactive TV」と題されたこの特集記事は、アメリカの双方向テレビをサービス内容によって分類、解説したもの。
1999年9月6日号とやや古いのが気になるが、ま、現状を俯瞰するのに悪くはあるまい。
というわけで、僕もこの日記をノート代わりにまとめてみよう。
1. Internet-on-TV(AOL TV、Morecom、Web TV、WorldGateなど)
テレビ受像器で見るインターネットサービス。
セットトップボックス経由のケーブルで接続するので回線スピードは速いが、そもそもコンピュータモニター用に作られたウェブページをテレビで見るのは解像度の点で難がある。
記事の時点でWeb TVには約100万人の利用者がおり、WorldGateユーザーは1日平均1時間以上利用しているという。
2. Personal TV(Replay、TiVoなど)
テープを使わないデジタル録画サービス。
好きなテレビ番組をハードディスクに保存しておいて、(生放送でも)好きな時間に再生、一時停止、早送り、巻き戻しが可能。
現在の録画時間は最大30時間となっている。
テレビ局やケーブル会社と著作権をめぐる対立もあるが、2004年までに1400万台の機器が売れるという予測も。
問題は$499から$1499もする価格か。
3. Program Guides(Gemstar、Source Media、TV Guideなど)
いわゆる番組ガイドを提供するサービス。
放送時間や内容の情報発信だけでなく、番組検索やビデオと連動した予約録画などにも対応する。
チャンネル数が増えれば増えるほどニーズが高まるサービスだ。
4. Video-on-Demand(DIVA、Intertainer、Sea Change、TVN、ICTVなど)
ユーザーのリクエストに応じて好きなビデオを好きな時間に提供するサービス。
ビデオ配信だけでなくe-Commerceやホームバンキング、株式取引、高速インターネット接続などを提供するハイブリッド型のサービスが多い。
5. Enhanced TV(ACTV、Winkなど)
既存テレビの機能を様々に拡張したサービス。
ボタンひとつで別のカメラアングルに切り替えたり、双方向テレビショッピングを実現したりする。
ウェブ上のe-Commerceサイトをテレビ用にリメイクしたものもあるが、機能は限られている。
ふぅ、いろんなサービスがあるもんだ。
やがては現在のテレビやインターネットも含めたすべてのサービスがひとつに集約されていくのだろうけれど。
この中で僕が一番気になるのは「2. Personal TV」。
単にハードディスクがビデオの代わりにになっただけだと思うと大間違い。
やがて全チャンネルの番組を24時間保存することができるようになれば、事実上のオンデマンドシステムが実現するのだ。
ゴールデンタイムとかプライムタイムといった番組編成は意味を持たなくなり、視聴者は決まった時間にテレビの前に座る必要がなくなる。
生放送のニュース番組だって新しい情報が入り次第アップデート版を用意せざるを得ないだろう。
番組の合間に流している今のようなCMはスキップされるだろうから新しい広告が生まれるはずだ。
しかも、デジタルなら視聴者の特性や反応が計測できるから、ユーザーごとにカスタマイズされたCMが配信されるに違いない。
つまり、テレビがインターネット的な特性を持ったメディアに変化していくのだ。
そこで僕が気になるのは、やっぱり、新しいコンテンツ。
双方向でデジタルで、しかもオンデマンドという映像メディアにどんな新しい番組が生まれ、視聴者の支持を集めるのだろう?
もう少し普及して安くなったら、ぜひ自分自身で見て聞いてクリックしたいと思うのだ。
ああ、今日の日記も地味だなぁ(笑)。
こんな日記でも楽しんでいただいてますか?
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