インターネットでニュースをチェックしていたら、こんな記事が目に入ってきた。
「ドリアン助川、芸能活動休止し留学へ」
おおっ、助川さんじゃないか。
何を隠そう、助川さんはいくつもの番組でご一緒させていただいた大先輩。
下っ端放送作家だった僕を自宅に招いてごちそうしてくれたり、深夜の釣りに誘ってくれたりと大変お世話になった方なのだ。
深夜番組「マグニチュード10」(テレビ朝日)の「詩人ナイト」という企画ではスタジオで“叫ぶ詩人の会”結成の瞬間に立ち会い、デビュー間もないエッグマンのライヴにも足を運んだ。
アーティストととしての活動が忙しくなるにつれ疎遠になってしまったけれど、テレビやラジオ、エッセイで活躍しているのを見聞きしては嬉しく思っていた。
そんな助川さんが留学するとは…。
記事によれば、
「…もう中途半端な英語力は嫌になってしまったのだ…詞を大事に考えるバンドやアーティストがひしめくという唯一の理由で、私はニューヨークに住む決断を下した」
「もう一度学生に戻って勉強したいと思った。まず語学学校に入って、英語を習って。それからいろいろと考えたい」
という。
コトバを大切にし、武器にもしてきた助川さんらしいなぁ。
もしかしたら助川さんは英語を「メッセージを発信する」ための手段として考え始めているのだろうか。
そういえば、なんとなくだけど、助川さんがつむぐ「詩」には英語的な表現もよくあるような気がする。
それに「詩」を「叫ぶ」という表現方法と英語の力強さや明快さは相性がいいかもしれない。
英語を勉強すればするほど母国語のありがたみを感じ、思った以上に日本語に規定されている自分を発見してしまう僕だけれど、久しぶりに助川さんと会いたいと思った。
そしてコトバについて大いに意見を交わし合いたい。
10年以上も前のあの頃のように。
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