午前10時、ローカル電話会社GTEのサービスマンが訪ねて来て目が覚める。
そう、3ヶ月間待ちに待ったDSLの設置作業だ。
ドアを開けた瞬間に僕の部屋が土足禁止だと悟った彼は律儀に靴を脱ごうとする。
なんていい人なんだ。
思わず「そのままでいいですよ」と言ってしまった(笑)。
既存のモジュラージャックを開けて回線を電話用とDSL用に分岐する。
作業自体は約15分で終了。
彼は「これがDSLの回線、これが普通の電話回線…」とていねいに説明し、電話機が使えるのをしっかり確認して帰っていった。
いい人に当たったな。
よ〜し、DSLに接続するぞ、と思ってふと気がついた。
Ethenet経由で接続するためのソフトウェアがないじゃないか。
DSLモデムの説明書には「プロバイダから提供されるソフトを使用してください」とあるし、すでにDSLが開通している友人はEarthlinkからCD-ROMが郵送されてきたと言っていたのに。
このところ、日本から発送した荷物が3週間たっても届かないなど、我が家周辺の郵便事情が悪いせいだろうか?
勇気を出して(いまだに英語で電話するには勇気が必要なのだ(笑))、EarthlinkのDSLカスタマーサービスに電話する。
すると、「インターネットに接続できるのならウェブサイトからダウンロードできますよ」という回答。
さっそく教えてもらったURLにアクセスし、MacPoETという名前のファイルをダウンロードする。
Read meファイルの指示に従ってTCP/IPコントロールパネルを設定し、Apple Talkをオン。
試行錯誤すること10分で、めでたくDSL接続が確立した!
やった!
さっそくダウンロード768Kbps、アップロード128Kbpsの広域帯接続を体感してみる。
数字上は56Kモデムの10倍以上のスピードだが、ウェブを閲覧する限りにおいてはそこまでの差は感じられない。
体感で5〜6倍といったところだろうか。
メールのダウンロードがめちゃくちゃ早いところから推測するに、これはブラウザの描画能力に依存しているのだろう。
それでも日本で使っていたISDNよりずっと快適なことは間違いなく、これで“World Wide Wait”とはおさらばだ(笑)。
もうひとつ便利なのは、インターネット接続中に電話も使えること。
これで話し中のために迷惑をかけることがずっと少なくなる。
Macを立ち上げている間、常時接続しておけるのも嬉しい。
ますますインターネット依存度が高くなっちゃうなぁ。
今日は夜からStrategies for the Online Entertainment Gold Rushの授業。
深夜にもう一度更新します。
というわけで、本日2度目の更新。
今日のテーマはスポーツとニューメディアについて。
前半のゲストスピーカーはリアルタイム3Dインタラクティブ会社Virtual VenturesのPresident、Dave Blackburn氏だ。
特にスポーツ関連のバーチャルリアリティーに力を注いできたというBlackburn氏はSports.comのリアルタイム3Dサッカーサイトをデモしながら、近い将来のスポーツの楽しみ方を熱弁する。
「3〜4年後には生放送のスポーツ中継を見ながらユーザーが自分で自由に3D映像を操れるだろう」
生中継のカメラ切り替えが可能になるくらいの想像はしていたが、彼が語る世界はそれをはるかに上回っている。
デジタル3D化された映像はカメラのスイッチングだけでなく、各ユーザーが自由にカメラ位置やアングルを変え、ズームイン・アウトできるのだ。
本来カメラが存在しない場所からの視点も実現できるというのはすごい!
「(アメリカでは)今年秋にリリースされるソニーのプレイステーション2は3Dのレンダリング能力がPCより高いので、これを使った配信も考えている」
なるほど、プレステ2の高性能はこういう形のエンタテイメントも可能にするのか。
その他にも彼はActiveWorlds.com、Blaxxun.com、Dotcomix.comといったインタラクティブ3Dアニメーションサイトを次々にデモしていく。
スポーツとは直接関係ないけれど、インタラクティブ3Dにかける情熱がひしひしと伝わってくるプレゼンだった。
後半のゲストスピーカーはWireBreak Entertainmentのマーケティング・プロモーション担当ディレクター、Corey Weiss氏。
FlashムービーとReal Playerビデオを使った自社サイトをプレゼンしながらその狙いを説明していく。
印象に残ったのはデジタルならではの合成、加工、演出が施されたショートムービー。
Photoshopなどを使った合成写真の動画版みたいなものだ。
正直言って、ここまで面白いことができるとは思っていなかった。
「ユーザーはもっとコンテンツをコントロールしたがっている」
「ユーザーは動画についてもインタラクティビティーを求めている」
「Amazon.comがBarnes & Nobleに勝ったように、そしてeToysがToysrusの鼻をあかしたように、エンタテイメントの世界でもニューカマーが老舗スタジオより成功する可能性がある」
高度なノウハウを蓄積している老舗が本気で参入して来たらかなり脅威になるとは思うけれど、それでも才能あるニューカマーがブレイクする余地がエンタテイメント業界にはまだ残されていると思う。
最後は、18才から34才のいわゆる“ジェネレーションX”の男性をターゲットにしているというWireBreak Entertainmentをモデルに、どうやったらターゲットにリーチできるかというプロモーション手法についてディスカッション。
グリーティングカードに代表される「Viral Marketing(ウィルス性マーケティング)」や、本人に許可を得た上で情報を送る「パーミッションマーケティング」などが話題にのぼるが、つい先日、関連の本を読んでいたので理解度もバッチリ!
今日はいつもに比べて充実した授業だった。
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