英語の宿題を片づけて、Strategies for the Online Entertainment Gold Rushの授業で配られた記事のリーディングにとりかかる。
まずは「TV-Tethered Sports Site Attempt Business Model Expansion」と題されたJupiter Strategic Planning Serviceのアナリストレポート。
アメリカを代表するスポーツサイトのビジネスモデルがメディア企業に近づいてきた。
SportsLine USAの収益源は広告が53%、商品販売が20%、ライセンス料が14%、メンバー会費が12%と多様化している。
その他、ESPN.comのブランド戦略やRivals.comのマスメディア提携戦略についての簡単なレポートが載っているが、99年7月とちと古いのであまり参考にはならないような気がする。
続いて「Click! Turning Old Radio Into New Media」と題されたattitudes誌(?)の記事。
ラジオとインターネットを組み合わせた新サービスを紹介している。
一言でいえば「ラジオの放送をブックマークできる」というこのサービスはシリコンバレーのベンチャーXenote社が開発したもの。
iTagというキーホルダーサイズのデバイスがポイントになる。
簡単に説明してみよう。
1. ラジオを聴いているときに気になる曲やCMが流れてきたら、iTagのボタンをクリックする。
2. するとiTagにはそのときに聞いていたラジオ局とクリックした時間が記憶される(35〜50クリックまで記憶可能)。
3. リスナーがiTagをパソコンに接続するとXenote社のサイトにアクセスし、タイムスタンプを元にその時間に流れていた曲名やCMの企業サイトへのリンクが表示される。
4. その曲のCDが欲しければAmazon.comやCDnowなど提携サイトで簡単に購入することができる。
というシステムだ(詳しくはこちら)。
なるほど、よく考えられている。
リスナーには気になる情報が簡単に手に入りCDが簡単に買えるという利便性が、ラジオ局にはリスナーのローヤルティーやスポンサーを獲得しやすくなるというメリットが新しく生まれる。
もちろん、提携オンラインショップも集客力をアップすることができるし、Xenote社も手数料や広告の収入が見込める。
四方一両得のシステムじゃないか(笑)。
これならストリーミング放送に慎重なラジオ局も簡単に参加でき、一方通行だったラジオは一種の双方向メディアとなる。
驚いたのはXenote社がラジオだけでなくテレビ、雑誌など他の既存メディア、さらにはあらゆる「場所」や「製品」にもサービスを拡大する戦略を描いていること。
たとえばiTagにバーコードスキャンの機能が付けば、雑誌の記事や製品パッケージに印刷されたバーコードからより詳しい情報にアクセスできるようになる。
つまり、iTagはリアルワールドのあらゆるモノとインターネットをつなぐ架け橋となるのだ。
う〜む、恐るべし、シリコンバレー。
これってどこかの商社か広告代理店が提携して日本でも同様のサービスを始めそうだなぁ。
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