1. アメリカ人は「人間が自然や環境をコントロールする」と考える。従って失敗は不運のせいではなく個人の努力が足りないせいだととらえる。さらに「人間に到達不可能なことはない」と考えるのが基本姿勢である。
2. アメリカ人は「変化」は発展や進化のために必要不可欠な良いことであると考える。他の文化で重きを置かれる「安定」「継続性」「伝統」などは比較的評価されない。
3. アメリカ人にとって「時間」は最も大切にすべきもののひとつである。スケジュールは時間厳守で実行すべきものであり、人間関係を深めることよりも時間内に結果を出す生産性の高さの方が優先される。
4. アメリカ人にとって「平等」は最も大切にすべきもののひとつである。人生で成功するための機会は誰にも均等に与えられなければならないと考える。また、社会的に地位の高い人にうやうやしく接するのも(あるいはその逆も)好ましくないとされる。
5. 欧州で生まれた「個人主義」をより拡張したアメリカ人は「自分は他人とは違うユニークな存在であり、だから貴重で素晴らしい」と考える。その結果生まれた「プライバシー」という概念は「孤独・孤立」とは異なるポジティブな意味を含んでいる。
6. アメリカでは生まれ育ちではなく、その人自身が成し遂げてきたことのみによって人が判断される。また、社会も自助努力をした人が成功しやすいシステムになっている。
7. アメリカ人は「競争こそが個人や社会のベストを引き出す」と考える。経済だけでなく社会においても、より急速な発展をもたらす「競争」が好まれる。
8. アメリカ人は「未来」志向である。未来は過去よりも素晴らしくなるはずで、「現在」はやがて訪れる絶頂のための準備のための時間だと考える。
9. 「何もしないよりとにかく何かせよ」というのが(特に危機においての)アメリカ人の志向性である。時間の浪費は罪深いことであり、余暇の娯楽も次なるハードワークのために必要だからと考えられている。
10. アメリカ人は礼節より「カジュアルさ」を重んじ、上司をファーストネームで呼んだり、クラシックコンサートにジーンズで行ったりする。必要以上の礼節はお世辞や慇懃無礼ととられるだろう。
11. アメリカ人は「ストレート」で「正直」な言い方を好む。たとえ相手に対して悪い評価を伝えるときでも相手の面目を保つために遠回しな言い方をしたりはしない。仲介者を立てるようなやり方は信頼されないだろう。
12. アメリカ人は「現実的」で「実践的」なやり方を好む。感情的、主観的な評価は軽んじられ、「合理的」、「客観的」な判断が重視される。
13. アメリカ人は「物質主義」で「欲しがり屋」である。また「新しもの好き」でもあるので家電製品や車などを次々に買い換える傾向がある。