午前8時半、部屋の呼び鈴が鳴って起こされる。
何かと思えば朝食のルームサービス。

パンと卵のシンプルなメニューだけれど、少し得した気分だ。
ゆっくりシャワーを浴びてホテルをチェックアウト。
このとき、明細を見てびっくり。
なんと、部屋代より電話代のほうが高くついているではないか。
調子に乗って少しインターネットを使いすぎたか。
「これからバスでナスカに行くんだ」とフロントのIvanさんに話すと、「流しのタクシーは観光客と見ると2倍の値段をふっかけてくる。私が無線で呼んであげるよ」と親切にしてくれる。
彼が運転手さんと交渉してくれてバス会社まで15ソルで行ってくれることになった。
で、やって来たのがOrmeno社のターミナル。
 
クッションのソフトなデラックスバスは尾てい骨が危機的状況にある僕にとってはありがたい限りだ(笑)。
2時発のナスカ行きはパンアメリカン・ハイウェイを南へ南へと走っていく。
ん? どうして太陽が後ろに見えるんだ?
よく考えたらもうここは南半球。
日中の太陽が南ではなく北に見えるというのは新鮮な発見だった。
午後8時半、バスはナスカに到着。
もう、今の僕にとって6時間や7時間のバスなんて楽勝コース。
気がついたらあっという間に着いていた、という感覚だ。
バスを降りると予想通りホテルやフライトツアーの客引きが次から次へと寄って来る。
ホテルの名前と値段が書かれた一覧表を見せて「スペシャルプライス!」と大げさに叫ぶけれど、こういうのは彼らの手数料が上乗せされた料金と相場が決まっている。
なんとか彼らを振り切って、バスターミナルに近くて安そうなホテルに飛び込んだ。

まず、部屋を見せてもらうと、お湯シャワー・トイレに3つもベッドがついた35ソルの部屋に案内された。

「もっと安い部屋がいい」と粘ると、同じ部屋をいきなり25ソルにディスカウント。
ま、それならいいか。
さらにフロントで明日の地上絵遊覧飛行の申し込み。
45ドルだというので、「相場は35ドルだって聞いたんだけど…」とカマをかけると、「それは12人乗りのセスナだよ。ウチのは最大で5人の小型セスナだから地上絵がよく見えるよ」といいつつ40ドルにディスカウントしてきた。
交渉下手の僕にしては上出来か、とその値段で手を打つ。
おじさんは「同じセスナに50ドルで乗る人もいるから他のお客さんにはこの値段、内緒だよ」というけれど、他のお客さんは30ドルで乗っている可能性だってあるよなぁ(笑)。
ホテルの周囲を見るとまだ歩いている人も多く、夜でも危険はなさそうな雰囲気。
メインストリートを歩いていて見つけた中華料理屋でチャーハンを食べる。

さらにアルマス広場にたどり着くと、たくさんの屋台が並んでにぎわっていた。

なにかのお祭りなのかなぁ、とブラブラしていたら、通りをみこしのようなものが練り歩いている。

真ん中に飾られているのはマリア像だし、「ファティマ、ファティマ」と歌う曲が流れているからきっとキリスト教の祭りなのだろう。
手に手にろうそくを掲げてみこしを見送る人たちの中でカメラを構える自分に何か違和感のようなものを感じた。
<今日の支出>
ホテル代 114.51ソル
電話代 130.00ソル
税金・サービス料 49.32ソル
タクシー代 15ソル
バス代(リマ - ナスカ) 60ソル
フライドポテト 4ソル
ホテル代 25ソル
地上絵遊覧フライト US$40
チャーハン 6ソル
ミネラルウォーター 2ソル
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