我がメインバンクBank of Americaから届いた明細書をチェックしていたら、見慣れない数字が目に入ってきた。
「Service Charge $ -8.50」
そう、チェッキングアカウント(当座口座)の残高が設定金額を下回って口座維持手数料がチャージされているのだ。
う〜む、そろそろヤバイと思ってはいたが、ついにこの日が来てしまったか。
これまでは残高が寂しくなると為替レートを見計らって日本のシティバンクから海外送金してきたのだけれど、そろそろこの原資も底を尽きかけている。
いよいよセービングアカウント(定期口座)を取り崩さなければなるまい。
というわけで、近所のBank of Americaにおもむいてセービングアカウント解約の手続きをする。
日本みたいに解約の理由を尋ねられるかと思いきやそんなことはなく、あっという間に手続きは完了。
全額をチェッキングアカウントに入金してもらった。
うむ、これであと数ヶ月はしのげるはずだ。
帰りに一応、ATMで残高をチェック。
すると、驚いたことにあるべき残高の2倍以上の額が表示されるではないか!
え〜っ、なにかの間違いでしょ?
そう、なにかの間違いに決まっている。
でも、その間違いに誰も気づかないといいなぁ、なんて不埒なことを考えてしまう僕なのであった(笑)。
今日はこれからUSCで行われるIntegrated Television and Internet Contentというトークイベントに行ってきます。
その報告は夜の更新で。
というわけで、珍しく雨の降る中USCへ。
The USC Annenberg Center for Communication主催のこのイベントは「Creating for Convergence / Designing for Divergence」と題された連続講演の第1回目。
The Interactive Bookの著者として有名なCelia Pearce氏がコーディネーターをつとめて豪華ゲストスピーカーが来るだけでなく、無料で軽食とドリンクまでついているという、なんともおトクなイベントだ。
今回のゲストスピーカーは…
CBSインターネットグループの上級副社長Robert Gehorsam氏
Dotcomixのスタジオ責任者、Buzz Hays氏
American Film Instituteのニューメディアベンチャー担当ディレクターAnna Marie Piersimoni氏
Spiderdanceの社長Tracy Fullerton氏
という豪華な顔ぶれ。
予定より30分ほど遅れて講演が始まった。
全体のテーマは「テレビとインターネットが融合する時代にどんな新しいコンテンツが考えられるのか?」という、僕の関心ど真ん中。
Gehorsam氏は人気テレビ番組「Survivor」のウェブサイトがどうやって視聴者を巻き込んでいったかを語り、Hays氏はCNNの人気トーク番組「Larry King Live」に出演したCGキャラクターを紹介し、Fullerton氏はMTVや映画「007」のオンエアとリアルタイムで連動したウェブサイトの企画を実演する。
どれも名ばかりの“連動”ではなく、テレビとコンピュータが相互にいい作用をして効果を高め合っているという理想的な形。
集中して聞き入っているうちに「日本のテレビだったらこんなこともできるな」とか「あの番組だったらこういうウェブ企画と連動したら面白いだろうな」と様々なアイデアが浮かんで頭の中を駆けめぐる。
それほど刺激的だったということだ。
特に刺激を受けたのはPiersimoni氏がプレゼンしたAmerican Film InstituteのインタラクティブTVコンテンツデモ。
以前にNHK放送技術研究所が制作したデジタルTVのデモを見たことがあるが、それとは方向性がまったく違う。
単なる情報のオンデマンド化にとどまらず、双方向という特徴を「もっと楽しく」というベクトルに生かそうという作り手の意欲がひしひしと伝わってくるのだ。
BSデジタルのスタートに向けて企画で悩んでいる日本のテレビプロデューサーたちにぜひ見せてあげたい。
日本のテレビ屋だったらもっともっと面白いものを作れるはずだもの。
次回の講演は11月30日。
絶対にまた来ようと思う。
講演の後、メール交換で知り合ったYoshiさんとコリアタウンにくり出して久々のスンドゥブー。
USCでコンピュータサイエンスを専攻する彼は、現在、コンピュータと映像を融合させたソフトウェアを開発中ということで、エンタテイメントの観点から意見を求められたのだ。
やけに調子よくペラペラと口が回るのは講演が刺激的だったせいか、それとも"English week"の反動か?
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