Pronunciation and Speech Improvement for Foreign-Born Professionalsの授業へ。
このところ英語力(特にリスニング力)の進歩が止まってしまったような気がして、な〜んか落ち込み気味というか、焦り気味というか…。
それなりに努力はしているつもりなのだけれど、やっぱり語学は一筋縄ではいかないんだよなぁ。
今日の授業はまず「閉鎖音の子音([p,t,k,b,d,g])で語尾の息を止める」という原則について。
たとえば「bite」という単語。
これが「バイト」ではなく「バイトゥ」(カタカナだと分かりにくいなぁ)だというところまでは理解できていた。
が、実際の発音はもっと短く、「バイッ」と[t]の部分で息を止め、「トゥッ」と息を吐かないのだと先生は説明する。
語尾が必ず母音で終わる日本人には「ッ」の部分は聞き取りにくいけれど、ネイティブスピーカーにはきちんと聞こえていて、「bite」と「buy」の違いは明らかだという。
他にも「need」と「knee」、「eight」と「A」、「heard」と「her」、「road」と「row」など。
この「ッ」の部分をきちんと聞き取れればずいぶん違うんだろう。
例題の中で例外的に聞き取りやすかったのが「plane」と「play」、「line」と「lie」といった語尾が[n]の発音で終わる単語。
日本語の中で唯一母音を伴わない「ん」の音は耳が判別できるからだろう。
30年使い続けた日本語の言語中枢恐るべし。
そして、いよいよ最大の難関ともいえる[r]と[l]の章に突入。
テキストでは[r]と[l]の発音を5つに分けて説明している。
- 「音節の冒頭にある[r]と[l]」(Syllable Intial)[rockとlockなど]
- 「[r][l]と単語の中程にある[t][d]」(Medial)[berryとbellyとBettyなど]
- 「単語の冒頭子音群の中にある[r]と[l]」(Initial Consonant Group)[prayとplayなど]
- 「[r][l]と[w]」[ringとwingなど]
- 「語尾にある[r]と[l]」(Final)[poorとpoolなど]
それぞれに発音の仕方や混乱しやすい音が細かく説明してあるのだけれど、正直言って、どこにあったって難しいことに変わりはない(笑)。
ヘッドフォンをかぶり、先生の指示に従ってひたすら例文をくり返す。
綴りを見れば[r]と[l]の違いは明らかだから自分で発音するときに違う音を出すことはできる。
自分でしゃべるときも頭の中にスペルが思い浮かべば大丈夫だ。
でも、人の話を聞くときにいちいち綴りを思い出している暇はない。
聞き分けができていないということはこの両者の音が身体に染みついていないということなのだろう。
ネイティブスピーカーに言わせれば「全然違う音じゃん」ということらしいんだけどなぁ。
ショックだったのは「tower」と「towel」が[r]と[l]の1音違いだということに気がついてしまったこと。
これらの単語を見た瞬間、反射的に「タワー」と「タオル」というカタカナが頭に浮かんでしまうのがかえって本物の発音から僕を遠ざけている。
ああ、カタカナ英語の弊害よ。
これが僕の英語力向上を妨げているのは間違いない。
「思い浮かぶな!」っていったってそう簡単には消えてくれないしなぁ…。
これ、日記才人(にっきさいと)の登録ボタンです。いつもその1票に励まされてます。 |