部屋から一歩も出ず、ひたすらお勉強。
宿題を片づけ、授業で配られた資料に目を通し、The Industry Standardの気になる記事を読む。
ホリデーシーズンを目前に控えたe-Commerceサイト各社が去年の失敗をくり返さないためにどんな対策をとっているかとか、NapsterとBMGの提携を受けた音楽業界の動き、そして携帯インターネットをめぐる新サービスといったあたりが大きく扱われている。
以前に比べればだいぶましになったとはいえ、自分のリーディングスピードのなさにいらいらする。
日本語なら1時間で読める内容を理解するのに丸1日かかるんだもんなぁ。
というわけで、サ〜ッと読める日本語の新聞もチェック(笑)。
6日付の日経新聞に「ハリウッド大作映画、世界同時封切り体制へ」という興味深い記事を発見した。
これまで映画公開におけるアメリカと日欧の日程差は4〜6ヶ月が相場だったのだが、大手映画会社がこのタイムラグをなくす方向で動き始めたという。
というのもインターネットの普及で新作情報が世界に瞬時に伝わってしまうため。
せっかくファンの間で話題が盛り上がっているのに肝心の映画が見られないのでは商機を逃すというわけだ。
これまでは映写用フィルムの制作や字幕制作に時間がかかっていたらしいが、衛星通信やディスクを使ったデジタル配信が普及すればこの流れはいっそう進むだろうと記事はまとめている。
こういうのがマクルーハンの予言した「グローバルビレッジ」なのかな。
情報流通の壁が低くなったことによって世界中の人々が同時に同じことに興味関心を持つ可能性が高まるのだ。
もしこの世界同時公開の流れが本格化すればDVDソフトの地域コード制限も意味を持たなくなるに違いない。
もちろん言語や文化の違いがあるから世界が一色になってしまうことはないと思う。
しかし、比較的普遍性の高いコンテンツにおいて、これまで地域差や時間差で稼いできたビジネスは存在意義を失ってしまうかもしれない。
シドニーオリンピックを1日遅れの録画放送して失敗したNBCのように。
逆にいえば日本から世界市場を狙って作るコンテンツがもっとあってもいいよなぁ。
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