アメリカ大統領選がモメてると思ったら、日本の政局も動いているらしい。
僕もここ数日、日本のニュース系サイトを1日に何度もチェックするのが習慣になってしまった。
日本語テレビ局のニュース番組は半日遅れ、新聞が届くのも1日遅れのここL.A.にいてもリアルタイムの情報が手に入るのはインターネットのおかげだ。
今回のような微妙な駆け引きになってくると、政治家にとって自陣営に有利な世論をいかに盛り上げるかというのが重要になってくる。
これまで、その主な手段はマスコミであり、政治家は少しでも自分に有利な取り上げ方をしてもらうべく様々な手を使ってきたはずだ。
新聞やテレビ、ラジオは基本的に「公正中立」をうたっているが、実態はもちろん違う(というより厳密な「公正中立」なんてそもそも無理だ)。
意識的か無意識かにかかわらず、作り手の考えが記事や番組の中に反映してしまうもの。
そして、それが世論形成に大きな影響力を持つわけだ。
ところが、今回はちょっと様子が違うような気がする。
というのも、渦中の加藤紘一氏が自分のオフィシャルページで積極的に情報を発信しているからだ。
小泉純一郎氏が「僕があなたの立場でも、同じようなことを考えたり言ったりするだろうね」と語ったとか、宮澤蔵相が「党内の説得のところをまず第一歩としてしっかりおやりになったらどうか」と一定の理解を示したというような、マスメディアが伝えていない部分を公開することによって情報戦を有利に運ぼうとしている。
本人の公式コメントだから各メディアも引用する形で報道し、結果として加藤氏に有利な“真意”が増幅して伝えられることになる。
つまり、情報発信の主導権を加藤氏が握る形になっているのだ。
それだけではない。
加藤氏は14日付のメッセージの中で「睡眠時間を削りながら届いたメールを読んでいる」と語った上で「皆さんの危機感を友人に、知り合いの政治家に送ってください」とウェブサイト読者を巻き込む形で直接世論に訴えかけているのだ。
サーバがパンクするほどアクセスが集中し毎日300通以上のメールが届くというから、これはかなりの影響力を及ぼすに違いない。
有力政治家がインターネットをこういう形で情報戦に活用したのは日本では初めてのことではないだろうか?
少なくとも他陣営に比べて加藤陣営はインターネットの使い方をよく心得ているという印象を受ける。
今後、政治家にとってインターネットは必要不可欠の道具になるに違いない。
そんなことを考えながらMaking the Transition: A Guide to Interactive Media and the Internet for Entertainment Professionalsの授業へ。
今日のトピックは「既存リニアメディアと双方向メディアの文化的ギャップ」。
ゲストスピーカーは新旧メディアの経験を持つこの3人だ。
エンタテイメント業界のポストプロダクション業務を支援するeXpediteMedia社長、Bradley Goodman氏
マルチメディアプロデューサーでFundRaisers.com創業者のAnnie Van Bebber氏
エンタテイメントとテクノロジーに詳しいフリーライターのDebra Kafman氏
新旧メディアの相克というトピックはとても面白そうだと思ったのに、ディスカッションはなぜか脇道にそれ、だんだん僕の興味から外れていく。
さらに、今日はなぜか耳の調子が悪い上に集中力も続かず、途中から何を話しているのかすら分からない状態になってしまった。
う〜む、最悪だ…。
かろうじて理解できたのは、
「ラジオのような音声コンテンツは聞きながら他の作業ができるという特徴を生かすことでインターネット放送でも有力なメディアとなり得る」
「技術のために技術を使おうとすると失敗する」
という2つのトピックだけ。
こんなにひどいのは久しぶりでかなり落ち込んでしまう。
あ〜あ、明日の授業は頑張らないとな…。
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