新学期のカタログをピックアップするため、Santa Monicaのプロムナードへ。
最近、授業以外はほとんど外出しなかったので気がつかなかったのだが、寒いっ!
11月のL.A.ってこんなに寒かったっけ。
コートを着ている人も多いのだが、中にはTシャツに生足短パンで歩いている人もいる。
見ているだけでも寒そうだ。
そのままPronunciation and Speech Improvement for Foreign-Born Professionalsの授業へ。
今日最初の課題はAspiration(帯気)。
「アクセントのある音節の始めに無声の閉鎖音([p][t][k])がくると[h]のような無声音が後に続く」というのがテキストの説明だ。
たとえば、
cold [k h ould]
time [t h aim]
pig [p h ig]
さらに、「[p][t][k]の直後にくる[r][l][w]は(直前の無声音に引きずられる形で)帯気(=無声音)になる」とのこと。
つまり、policeの「l」は有声音だが、pleaseの「l」は無声音になる、ということだ。
こんなことは考えたこともなかったのだけれど、僕の発音に対する先生の評価は「good!」。
ま、たまにはそういうこともあるらしい(笑)。
続いて「[tr]と[dr]は限りなく[r]と[r]に近く発音する」という練習。
つまり、trueは「トゥルー」というより「チュルー」に近く、drillは「ドゥリル」でなく「ジュリル」だということ。
[tr]の発音にはかなり苦手意識があったのだけれど、練習していくうちになんとかカッコがついてきた。
trainは「チュレイン」でtripは「チュリップ」ね。
そして、最後が今日のハイライト。
初回の診断テストの時から疑問に思っていた謎がついに解明されるときが来た!
その疑問とは「pigとpick」、「bagとback」の母音について。
辞書の発音記号を見る限りそれぞれ下線部の母音は同じなのに先生は「違う」というのだ。
以前にも簡単な説明はあったのだけれど、ついにその違いが解き明かされる!
先生の説明は「後にくる子音が有声音なら長くて弱く、無声音なら短くて強くなる」というもの。
それだけではない。
「ネイティブスピーカーは語尾の子音が有声音か無声音かについて、その音自体ではなく、直前の母音が長いか短いかで判断している」というのだ。
おおっ、これってもしかしたらすごい発想の転換をしなければならないのかもしれない。
先々週の授業でやったように「閉鎖音の子音([p,t,k,b,d,g])では語尾の息を止める」という「寸止めの原則」がある。
「bag」も「back」も「ベァ〜ッッ」と寸止めして[g]と[k]ははっきり発音しない。
この両者を聞き分けるポイントは母音の長さだけなのだ。
つまり、
「ベァッッ」と短ければ「back」
「ベァ〜〜〜ッッ」と長ければ「bag」
そういうことなのだ。
う〜ん、こりゃ驚きだ。
そして、同じことが「can't」と「can」にもいえるのだという。
今まで僕の「can't」と「can」はネイティブに誤解されることが多く、「できるの? できないの?」と確認されることもしばしばだったのだけれど、その原因はここにあったのだ。
すなわち正解は、
「キャンッッ」と短ければ「can't」
「キャ〜〜〜ンン」と長ければ「can」
次からは意識して使ってみようと思う。
う〜む、今日の日記もかなりマニアックですなぁ。
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