「慶応大学の村井純教授の授業、面白いな。おまえならとっくに知ってると思うけど」
放送作家の大先輩であるKさんがWIDE University, School of InternetのURLをメールしてきてくれた。
WIDE Universityとはデジタルコミュニケーションを基盤とした高度な教育と研究機会を提供することを目的に開講されているインターネット上の大学。
僕もその存在は知っていたけれど、改めてチェックして内容の充実ぶりにびっくりした。
なにしろ、90分の授業がそのまま動画で見られるのだ。
しかも無料で。
こりゃあいい、とさっそく村井教授の「コミュニケーションネットワーク論 」のビデオを“受講”してみた。
さすが日本のミスター・インターネット。
大学3年、4年生が対象ということでそれほど高度な内容ではないが、日本をインターネットにつないだ当事者ならではのこぼれ話やIT戦略会議の内幕など他では聞けない話がポンポン飛び出してくる。
今のところ履修登録して課題を提出したりする余裕はないけれど、しばらく継続して“受講”しようと思う。
「ボランタリー経済の誕生」(金子郁容・松岡正剛・下河辺淳ほか著/実業之日本社)読了。
かつて日本で大学生だった頃、あれほど“経済”から逃げていたのに、インターネットやそのコミュニティーを勉強すればするほど“経済”が気になってしょうがない。
この本ではインターネットによって生まれた人々の関係性を「結」「講」「座」といった伝統的なコミュニティーと比較しながら「自発的で相互的な経済圏」の可能性を探っている。
インターネットが経済の基本的なところとどう関係してくるのか、正直いって僕にはまだよく分からない。
だが、進んで人の役に立とうとする参加者が各自の情報を持ち寄るコミュニティーがこれまでにない何かを生みだそうとしているという予感はする。
17世紀末、イギリス人は東方から入ってきた珍しいコーヒーを媒介にコーヒーハウスというクラブ=サロン的様式を整えたコミュニティーを誕生させ、そこから株式会社や保険制度、ジャーナリズムの原型が生まれてきたのだという。
はたしてインターネットは21世紀のコーヒーハウスになり得るのか!?
なりそうな気はするし、なって欲しいとも思うのだ。
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