どうも体調がすぐれず、ゴロゴロしっぱなし。
本を読む元気もなく、ソファーに横になりながらWIDE University, School of Internetの「コミュニケーションネットワーク論 」を“受講”。
やっと体力が回復してきたところで「オープン・アーキテクチャ戦略?ネットワーク時代の協働モデル」(國領二郎著/ダイヤモンド社)読了。
オープン・アーキテクチャー戦略とは、企業が自社のもつ情報を積極的に公開・発信し、他者の多様な情報と結合させることによって情報価値の自己増殖現象を発生させ、その価値を自社の利益として取り込んでいく戦略のこと。
たとえそれが自社に不利な情報であっても、オープンにすることで顧客の信用や信頼を得ることが重要だと著者は主張している。
基本的にはビジネスの観点からあるべき企業戦略を提示した本なのだけれど、その内容はビジネス分野にとどまらず、ネットワーク社会論やメディア論、コミュニケーション論としても読める。
たとえば「ネットにおける信用はどう築かれるのか?」「無料の情報やコンテンツが流通するのはなぜなのか?」「企業や個人の関係性はどう変わるのか?」「モノの価値と情報の価値はどう違うのか?」といった疑問に対する仮説と検証は、ちょうど僕が関心をもっていたところでもあり、興味深く読むことができた。
そういえば、と調べてみたら、國領二郎氏は村井純氏とともにWIDE University, School of Internetで「革新企業の戦略分析」という授業を担当しているではないか。
うむ、これもちょっとチェックしてみなきゃいけませんな。
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