「鈴木さん、僕らにも本棚チェックさせて下さいよ」
帰国セールのページを見た伊藤秀隆さんと神村光久さんが我が家を訪ねてきた。

2人は日本人留学生を中心とした映画製作チームPlanet Kidsのメンバー。
L.A.で製作され一般劇場でも上映されたあの「SCAR」の監督とプロデューサーだ。
2人に会うのは去年11月に行われたCSUN JSA(Japanese Student Association)主催の上映会以来。
本棚チェックの後は映画やエンタテイメントとインターネットの話で大いに盛り上がる。
なんでもPlanet Kidsの新作サスペンス映画「X4」が完成し、3月2日にUSCで上映されることが決まったのだという(at George Lucas Instructional Building, Room #108 / 9:00 p.m.)。
いやぁ、頑張ってるなぁ。
僕もぜひ見に行こうと思う。
今夜は月に一度のお楽しみCreating for Convergence / Designing for Divergenceの日。
講演の内容は夜の更新でご報告しますね。
というわけで、USCで行われるCreating for Convergence / Designing for Divergenceへ。
今日のテーマはStory-as-Place: Theme & Location-Based Entertainment 。
つまり、テーマパークのアトラクションなど「場所」をベースにしたエンタテイメントだ。
ゲストスピーカはヴァーチャルリアリティー版カリブの海賊とスパイダーマン・ライドの各プロデューサーと、2大テーマパーク、ディズニーとユニバーサルが揃い踏み。
社外秘のビデオデモを見せるなど、力の入った講演だった。
2人が口を揃えて強調するのは「ストーリー」の重要性。
ゲストの頭の中にファンタジーを作り出し素晴らしい経験を与えるためには、なによりも「ストーリー」の力が強大であり、
1. その「ストーリー」をしっかり認識すること
2. あらゆる手段を使ってその「ストーリー」をゲストに語りかけること
3. ゲストの立場になって検証すること
が大切だという。
“あらゆる手段”には当然、視覚、聴覚、嗅覚、触覚などが含まれるのだが、中でも「現実感を与えるのに最も効果的」なのは「聴覚」に訴えることなのだという。
“Hearing is believing”(「百見は一聞に如かず」とでも訳すのだろうか)。
う〜む、それは意外だなぁ。
「5〜6人乗りのアトラクションで後方の席が一段高くなっているのはなぜだか分かるかい?」
そんなこと、意識したこともなかった。
「あれは『母親用』の席なんだ。子供たちは前の席でアトラクション自体を楽しむ。だが、母親にとって最も素晴らしい『経験』は、そんな子供たちが楽しんでいる姿を見ることなんだ。事実、ほとんどの母親は無意識のうちに後方の席を選んでいる」
ふぇ〜っ、そんなことまで計算して作られているとは。
やるなぁ、ディズニー&ユニバーサル。
今度テーマパークに行ったらこの辺をしっかり観察してみよう、っと。
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