六本木の制作会社で1月スタートの新番組「The Street Fighters」のオーディション。
番組のアシスタントを務めてくれる女の子を2人選ぼうというものだ。
新番組にはオーディションがつきもので、これまで何度も同席したことがあるのだけれど、僕の役割はだいたい場を和ませつつ参加者のキャラクターが見えてくる質問をすること。
今回も15才〜21才の女の子14人にあれこれと聞いていく。
タレントさんとはいえ、みんな今どきの女の子たち。
ときおり突拍子もなくぶっ飛んだ答えがあったりして、34才のオジサンは勉強させていただいた(笑)。
2時間ほどでオーディション終了。
スタッフたちと各々の印象を話し合ったのだが、僕が「○」をつけた女の子は他のスタッフとズレまくり。
チーフディレクターのSさんは、以前に一緒にやっていた番組でブレイク前の藤原紀香を採用した実績もあるお人。
う〜ん、僕には女を見る目がないっていうことか(笑)。
最終的には週明けにカメラ映りも加味して判断することになった。
日曜日は部屋に閉じこもってテレビを見たり、本を読んだり。
で、「動物化するポストモダン〜オタクから見た日本社会」(東浩紀・著/講談社現代新書)読了。
「オタク系文化の本質とポストモダンの社会構造の間には深い関係がある」と主張する著者がオタク系消費者の特質を考察している。
コミック、アニメ、ゲーム、ノベル、イラスト、トレカ、フィギュア、そのほかさまざまな作品や商品の深層にあるものは、いまや決して物語ではない。90年代のメディアミックス環境においては、それら多様な作品や商品をまとめあげるものはキャラクターしかない。(中略)個々の企画はシミュラークルであり、その背後に、キャラクターや設定からなるデータベースがある。
つまり、オタク系エンタテイメントにおいては「物語」より「データベース」が消費されているのだという。
言われてみれば自分もそんな楽しみ方をしている例に心当たりがあり、面白い見方だと思う。
そして、作り手としても無意識にそんな消費を想定していたりして…。
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