留学時代の仲間で某ゲームメーカー勤務のKが遊びに来てくれて、近所のカフェでブロードバンドコンテンツについて意見交換。
家庭用ゲーム機がブロードバンドにつながったとき、ゲーム、音楽、映画に続いて考えられるのがテレビ番組的な動画だが、テレビ局は今のところ積極的な姿勢を見せてはいない。
双方向になったときにどんな新しい面白さを提示できるのか、そして、無料で見るのが当たり前になっているテレビをどうやればビジネスとして成立させられるのか、その辺のイメージが描ききれていないのだ。
2人して思いつくままにあーでもない、こーでもないとアイデアを出し合う。
新しい企画を考えるときにいつも感じることだが、こうした無責任なブレストをしているのは本当に楽しい。
テレビ屋とゲーム屋がそれぞれの得意分野を持ち寄って相乗効果を出せれば、きっとこれまでにない新しいエンタテイメントが生まれると思うのだけれど。
「ファストフードが世界を食いつくす」(エリック・シュローサー著/楡井浩一・訳/草思社)読了。
かなり衝撃的な本だった。
ハンバーガーに代表されるアメリカ・ファストフード産業の労働環境からフランチャイズ方式、原料生産や加工工場の現場、さらに味付けや衛生管理まであらゆる暗部を綿密な取材でえぐり出し、警告を発している。
特に効率を優先させるために従業員の安全や食品衛生を無視している食肉工場の実体はすご過ぎる。
倫理を伴わずに効率と利益を追求すると資本主義はここまで堕落してしまうのか。
原題は「FAST FOOD NATION」。
規制を逃れるためにロビイストを使って政治家に働きかけたり、違法移民労働者を低賃金で使い捨てたり、ファストフードにはアメリカのダークサイドが凝縮されているとも読みとれる。
全米でもベストセラーになったそうだが、よくこれを読んでハンバーガー好きなアメリカ人がパニックにならないと思うほどだ。
まさか日本ではこんなことになってはいないよな。
もしなっていたら狂牛病騒ぎどころじゃないだろうに。
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