いよいよ開戦が近づいているらしい。
番組の会議でも、もし戦争の第一報が入ってきたら局がどんな対応をとり、レギュラー番組が飛ぶのか飛ばないのかが話題になっている。
テレビでブッシュ大統領の最後通告演説を見ていたら、去年の夏に読んだ「戦争プロパガンダ 10の法則 」(アンヌ・モレリ・著/永田千奈・訳/草思社)にぴったり当てはまることに気がついた。
あらゆる戦争当事国はメディアを使って自国の戦闘を正当化しようとする。
その「正義」を作り出すための情報操作の手口を10の法則に類型化している。
いわく、
1.「われわれは戦争をしたくない」
2.「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
3.「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
4.「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」
5.「われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
6.「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
7.「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」
8.「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」
9.「われわれの大義は神聖なものである」
10.「この戦争に疑問を投げかける者は裏切り者である」
大声で「戦争反対!」と叫ぶほどの純粋さや素直さをなくしてしまった僕ではあるけれど、それでもアメリカの「正義」が胡散臭いことくらいは感じ取れる。
今まだアメリカに留学中だったら、クラスメイトのアメリカ人とどんな議論をするだろうか?
そんなことを考えながら、僕は食うために明日〆切の原稿を書いている。
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